■こんな地盤には要注意
もともと高台で固い地質をもつ地域にあっても、宅地造成などで人工的に地盤を改変している場合は、 軟弱地盤となっているおそれがあります。 切土と盛土が混在していると、地盤時の揺れ方が異なるため、建物にねじれが生じることがあります。 また、盛土が多いと土の重さで沈下が起こりやすくなります。 一部を埋め戻した土地でも突き固めが不十分だと、地盤が不均一に沈下する「不動沈下」を起こすことがあります。 地下水位が高い地盤も要注意です。 水位の下降上昇によって、建物の沈下や浮きあがりが起こることがあります。 砂質地盤では地震時に地盤が液状化してしまう「液状化現象」が危惧されます。 地盤には見た目の地形だけでは判断できない要素もあることがわかります。 個別に現地調査を行うことが大切です。 ■地盤調査をするには 地盤の強さや地質を知る調査方法のうち、代表的なもの2種類があります。 木造などの軽量で小規模な建物でも、基礎の設計は地盤の状態を踏まえて行うべきです。 建物の具体的な計画前に、調査会社に地盤調査を依頼する方法もありますが、建築の依頼先が決まっている場合は、 その設計者や工務店に相談しましょう。